痰は病気のサイン?痰の色・濃さを観察しましょう!
風邪などへの感染の自覚症状には、咳、痰、息切れの悪化などがありますが、その中でも痰は、観察するだけで簡単に感染の状態を把握することができます。
痰の色が濃くなったり、量がいつもより多くなったりした場合は感染が疑われます。普段から痰の色や性状をよく見ておくことで、感染の早期発見につながります。
透明な痰
初期の気管支炎や気管支喘息などの方に多くみられます。喘息発作などが起きるとこの透明な痰が増える場合があります。
薄い黄色の痰
薄い黄色の痰が出る場合、ウイルスや細菌感染の可能性が考えられます。慢性気管支炎や気管支拡張症などの場合、多くは普段からこのような痰が出ますが、量の増加やもっと濃い痰が出たというようなことが起こったときは、注意する必要があります。
黄緑色の濃い痰
黄緑色の濃い痰がみられる場合、細菌感染が疑われます。このような痰が出ている際は、早めに受診するようにしてください。
血痰(赤っぽい、茶色の痰)
血痰が出るのは強い炎症が生じているときです。血痰が出た場合は、速やかに受診するようにしてください。
ピンク色・オレンジ色の痰
ピンク色の泡沫上の痰は、心臓の病気からくる肺水腫の場合にみられます。また、レジオネラ菌への感染による肺炎を発症すると、オレンジ色の痰があらわれます。
サラサラとした薄い黄色の痰は病気?
サラサラした薄い黄色の痰が出る場合、考えられる主な原因は肺水腫です。肺水腫では、肺胞という、肺のフィルターのような役割を果たす部分に液体が溜まってしまいます。肺水腫では、ゼーゼー、ヒューヒューというような荒い呼吸と、漿液性の痰が症状としてあらわれます。また、心臓が原因の肺水腫ではピンクで泡状の痰が出る場合もあります。
ベタベタした粘液性の痰は喘息のサイン?
かなり粘液性が強く硬い痰は、喘息で多くみられます。特にカビが関連している喘息や気管支喘息ではかなり硬い痰が出てくることが多く、そのような硬い痰は詰まると窒息してしまうケースもあるため、注意する必要があります。