夜になると咳が止まらなくなる

なぜ夜になると咳が止まらないのか

私たちの体では「自律神経」と呼ばれる神経が、呼吸や体温、血圧などを無意識に調整しています。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類があり、活動するときは「交感神経」が、リラックスするときは「副交感神経」が働きます。
交感神経が優位で活発に動く昼間は、より多くの酸素を取り込むため気管支が拡張され、空気が通りやすくなっています。
一方、夜は副交感神経が優位であるため、気管支は昼に比べて狭くなります。その状態で横になることで、気管支の中の分泌物やアレルゲンが気道を刺激し、さらに気管支が狭くなり、咳が出やすくなります。


夜になると咳が止まらない原因

マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマという菌が原因で引き起こされる感染症で、小さなお子様から大人の方まであらゆる年齢層で起こります。症状としては、乾いた咳をはじめとしたさまざまなものがあります。

マイコプラズマ肺炎

インフルエンザ

インフルエンザは、発熱が3~5日程度続いた後、だんだんと治っていきますが、熱は下がっても咳だけが残るケースがあります。

インフルエンザ

気管支炎

細菌やウイルスへの感染が原因で気管支に炎症が生じている状態で、長引く咳や痰が症状としてあらわれます。また、深夜から明け方に咳がひどくなるという特徴があります。

咳喘息

咳が続く喘息です。発熱などの症状が無いにもかかわらず長期間にわたって咳が続く場合、咳喘息が疑われます。

咳喘息

気管支喘息

アレルギーなどが原因で引き起こされる喘息で、気道が炎症を起こして狭くなるため、ゼーゼー、ヒューヒューというような喘鳴と呼ばれる呼吸音、咳、息苦しさといった症状があらわれます。

気管支喘息

肺炎

発熱のほか、鼻の症状(鼻水や鼻づまりなど)が無いにもかかわらず咳が長く続いている場合、肺炎の疑いがあります。

間質性肺炎

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

気管支で起こる炎症で、主な原因は煙草の煙を長期にわたって吸い込むことです。長年咳が続いていて、痰が出る場合COPD(慢性閉塞性肺疾患)の可能性があります。

COPD

百日咳

百日咳菌という細菌への感染を原因として引き起こされる呼吸器の感染症で、3か月(およそ100日)経たないと咳が止まらないことから、このような名前で呼ばれています。

肺結核

結核菌への感染が原因で引き起こされる感染症で、初期症状は風邪とよく似ています。咳が2週間以上続き、痰と咳を繰り返す場合、肺結核の可能性があります。

肺癌

咳は、肺癌の初期症状としてもあらわれます。風邪ではないにもかかわらず咳が2週間以上続く場合、お早めに当院へご相談ください。

肺癌


3週間以上夜に咳が続いたら受診しましょう

夜に咳が止まらない場合、まずは室内の環境を整え、喉に刺激を与えないよう心がけることから開始しましょう。
しかし、あまりに長期的に咳が続く場合は何らかの病気が原因である可能性がありますので、当院までご相談ください。

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